お待たせしました、松尾拓です。

このまえゾンビ映画が好きだって女の子に言ったら、嫌な顔をされました。えーなんで? 楽しいのにね。
日本のホラーみたいにじめじめしてないからいいじゃん。日本のって、なーんか怨念めいてるというか、うらみつらみ、実に個人的なことをいつまでも忘れないで、いやらしく攻めてくるでしょ? ホント勘弁してほしい。
そこんとこゾンビときたら、あれ、なんにもないからね。からっぽ。ただ食べたいから、ただ襲いたいから襲ってくるだけ。なんて潔いことでしょう!! 貞子とかに比べてとっても好感がもてるってもんだ。

だから、ゾンビ映画一緒に見てくれる女の子、ぜひ!!(笑)

「死ぬ家」は一見、貞子みたいのが出てくるホラーものに思われがちですが、そんなことはありません。

ある家族の話です。とても奇妙で、複雑な。まあ、みなさんがいろいろ書くと思うので、ここでは特に書きませんが、見どころは、その、奇妙でゆがんだ時間の流れです。なにも考えずに、古民家のなかに「いて」くれれば、それがこの芝居の正しい鑑賞方法になります。
芝居を観たあとには、よく、なんちゃって批評家になりたがるひとが出てきますが、そーんな用意はいっさいいりません! ぽけーっと観てればいいのでございます。僕もげんこつ団はそんな感じで観て、にやにやしています。 僕が大好きなひとたちとやる「死ぬ家」。

僕の大好きなひとたちを、あなたも好きになってくれたらとてもうれしい。そしたらきっと、僕はあなたとも仲良くなれるはず。

「死ぬ家」で生まれた素敵なつながりが、この先もずっと死なないことを祈って。

まあ、死んじゃってもゾンビみたいに甦らせるけどねー。 畳の上でお会いしましょう。 さあ、がんばろうっと!

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